午後、休憩をはさんで牝の審査が始まる。ウッキーは既に午前中から心臓がバクバクし始め、Kハンドラーさんやビッケさんに「早すぎ!」とたしなめられていた。でもぉ~バクバクするのは自分じゃ抑えられません~。
アニーは朝から何か落ち着かなかった。ウッディードームは半屋外といった感じで、基本、外使用の砂のグランドに屋根が付いている建物。でも音が変な感じで反響するらしく、マイクのテスト音や他の犬の気配、しかもモタモタ長いウッキーのグルーミングに、アニーは出番前には完全に浮き足立った様子だった。
加えてハンドラーのウッキーの心臓が、かなり早くからバクバク状態では、落ち着けるものも落ち着けないよね~。出番より早めに入口付近に待機する。Kハンドラーさんに「アニーちゃんともっと遊んであげて」と言われ、ハッと我に返る。いつもこれだけはハズさない、ネズピーを取り出す。ピーピー♪
あれ?あれれ~?アニーがネズピーに反応しない?アニー、大好きなネズピーだよ?ピーピー♪ヤバイ!見ない。全っ然反応しないっ!!舞い上がってる?
焦りながらオタオタしていたら、「自家繁殖ジュニア牝」の順番がっ!
「アニー行くよ!」アニーちゃん、前や後ろの他のワンコが気になって、真っ直ぐ前も向けない。「ほら、アニー」声を掛けるも、グルグルグル~(涙)。
最初はRound。ここは何とか走ってくれた。そしてステイ。あれ?アニー斜めだよ。こっち。げ!今度は縦に向いちゃう。どうにも観客にお顔を向けたいらしい。ち・が・う!こっち。直してもまた好きな方向に向き直ってしまう。ああ~ん、審査員来ちゃった。仕方ないので膝をつき、手で支えてステイポーズをするも、アニーだけ落ち着きないのがバレバレ…。
苦手なスタッキング。前回ビッケさんに動きのコツを伝授して貰ったお蔭で、これはまあまあ。審査員と対照的に動く。アニーも怖がらずに触診させてくれた。
台から降ろしてUP/DOWN。出る前「アニー、UP/DOWNね!」一声掛けて走り出す。お?なかなか良い感じ…と、思ったら!折り返しで急に何かにビビッた様にググググ~ッとリードを横に引っ張りながら走る。あ~あ~あ~。やり直せば良いのに、そのまま走ってしまった…。
その後のステイもビビりまくりで全然制御できず…何とかコントロールしようと、リードをピンピンに張っちゃって、却ってアニーに緊張が伝わってしまった。汗だくになって審査終了~。ド~ッと疲れた。
がっくしパドックに戻ると、またもや何かとっても言いたげなビッケさん(苦笑)。
ビッケさん「ウッキーさん、リードで無理やりコントロールしすぎ」
はい、さいざます。オタオタした犬はどうコントロールしたら良いんでしょ?
ビッケさん「ウッキーさんのオタオタが犬に伝わっちゃうのよ」
そうなんですね~。アニーより、まずはハンドラーさんから修行のやり直しですね。加えてKハンドラーさんの一言。
「アニー、ちょっと嫌になってる?」ガガ~ン!!
パドックに戻ったウッキー&アニー。グッタリ疲れきって暫し放心状態。ウッキーは自分に悔しくて、泣きたい気分に襲われた。ハンドラーって難しい。生き物を扱うのって難しい。簡単に考えてた自分が情けない。挙句「向いてないかも…」超~ネガティヴ・シンキング。
帰り道、またもや寝そうになるKハンドラーさん。今度はドラマ「ラスト・フレンズ」が救ってくれた。「上野樹里って女優だよね~!」って話で盛り上がり、Kハンドラーさんの目もパッチリ☆樹里さん、ありがとー!
夕飯に寄った浜名湖のパーキングで、神奈川南チームの方々と合流。落ち込んでたウッキーに、
「俺なんか何度出たと思ってるの?」
「最初から上手くなんて出来ないよ」
「落ち込むなんて100万年早い!」
そんな言葉で慰めて頂きました。お蔭で「向いてない」気分から、「も、ちょっと頑張ってみるか?」くらいに上昇できました。遼君パパさん、ビッケさん、ありがとう♪
マックに会え、WDを頂き、嬉しい反面、アニーに楽しい思いをさせてあげられず、自分の無力さを思い知った岐阜部会展でした。
2019年
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2019年は本当に看護の年になりました。 シェルティーの あんず15歳も昨年秋に急性膵炎になり入院中脳梗塞の発作を
おこしまた春先も具合が悪くなり入院したりしていました。 一時はもう助からないかなと思いましたが
きっと川をわたろうかどうしようかと思ったときに妹のみずきにまだ 頑張ったら?とか言われて追い返され...
5 years ago
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